湖まで来た時、夕方でした。まだ日は高いけれど、アグニホトラ(護摩行)と沐浴は明日です。
やっとここまで来れた!感無量です。海抜4,500メートルのマナサロワール湖、水の色がもう例えようもなく青く、誰もが疑いなく聖湖と思うでしょう。
明日の沐浴はできないと思っていた私は、思わず合掌して右手を浸しました。気持ちのいい冷たさが胸に流れ込んでくるようでした。足元に気をつけるように、ここは危ないから引き上げるとの先生の声に、足元を見るとあら!埋まって来ています。乾いた砂地のように見えるのに、ズブズブと沈んできたので、びっくりして足を引き抜きながら1歩1歩向かいの宿へ歩きました。ゴムぞうりの足のすねまで埋まってくるのです。落ち着いてはいるものの歩きにくいことこの上なかったです。
この日はまた部屋替え、初めての方と同室になりました。水は廊下の水がめから汲み、トイレも外。今日もシャワーはありません。この頃になるとシャワーがないと言われると、反対にホッとしました。とりあえず寝られる!持参したドライシャンプーの出番はありませんでした(^^;;
同室になった方が、笑顔で「後で足のマッサージしましょうね」と言われ、頭の中??でいっぱいになりました。(酸素が薄いせいか、どうも頭のめぐりが良くなくて、毎日探し物ばかりしています。私だけでなく、みんなが同じことを言っていました。探すといっても、リュックかトランク代わりのバッグだけで探しようもないのですが、探しているうちに何を探していたか忘れ、どこかに置いてきたり、なくし物も多発!)マッサー??意味がわからないと言うと、その方は足つぼマッサージの心得があり、体が楽になるからしてあげるとおっしゃるのです!砂に埋もれ何日もシャワーもしていない足を、とんでもない!かたく辞退したところ、じゃあ足湯されたらどうですか?と提案をくださいました。足湯、いいか?!と思い、お湯をいただいて持参している洗面器に足を入れてびっくりしました。こんなに足が冷えてるとは気づいてなかったのです。熱いお湯で足をきれいに洗って、ほっと一息ついたら、レモンなどアロマの精油で心地よい香りを足してくださって、さらにリラックスできました。それから本当にマッサージしていただいて、生き返ったように楽になりました。言葉が見つからないくらい感謝の気持ちでいっぱいでした。