強烈な成功体験は、時として反対の効果になる。
自分をその価値観に縛りつける、と、
今回はそう紗智江さんにアドバイスされました。
自分でもそう思い始めていました。
そして、
「そこまで、限界を超えるくらいまで頑張らなくても、
人に受け入れられた体験を探してみる」という、
課題をいただきました。
思いつかないのは、世界をそういう見方で見てこなかったからだと。
ただ、講座の中で、他の方のお話を聞いていた時、
ふと、考えても思い出さなかった3つ目が浮かんだのです。
「小学校3年か4年かの、
ある晴れた土曜の昼下がり。
京町屋の段差がある台所に腰掛けて、
ごろんと寝転んだ時、
高い吹き抜けになったはしり(流し台)の上の、
天窓のガラスから青いそらと白く光る雲が見えた。」
多分一瞬だったと思うのです。
両親は家で仕事をしていたので、
土曜のお昼は大抵材料を用意してくれていました。
その日も、たこ焼きの材料が置いてあって、
妹たちが、もういいというまで、
ガスコンロの前に立って、
コロコロとたこ焼きを焼いていました。
それから自分の分を焼いて、食べて、片付けて。
ごろんと寝転んだ時、
青いそらと白く光る雲が見えた。
何が印象的だったのか。
その思い出を引っ張り出してきた、
今の私の認知はどんな目的があるんだろう。
それまでの2つとはかなり違う思い出に、
少し戸惑いを感じました。
続く
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。